カリギュラ効果を恋愛で使う方法は?
そもそもカリギュラ効果ってどんなですか?
こんな疑問を解消します。
おはようございます、心理カウンセラーのアルカです。
カリギュラ効果という言葉を聞いた事はあるけど…なんだか分からないし、そもそも実際に使った事が無い人も多いと思います。
カリギュラ効果の全容・恋愛の活用方法・実際の使用例などなど気になりますよね。
【カリギュラ効果】は恋愛にとても相性のいい心理学であり、日常生活で割と簡単に取り入れる事ができます。
この記事を最後まで読むことで、カリギュラ効果を詳しく学ぶ事ができ、実践で使いこなせるようになっている事でしょう。
意図的に相手の好意を高めたり、誘導することができるなんて夢のような話ですよね。
意中の相手と恋愛成就するのに、少しでも役立つ記事となっていたら幸いです。
✔本記事の信頼性
この記事を書いている私は、ホスト歴8年ほど(常に副業か兼業ホスト)。東西5店舗での勤務経験と『代表』という役職を経験。心理カウンセラー資格所持➡【アルカの詳しいプロフィール】
【カリギュラ効果】恋愛での効果的な使い方は?【基本から応用まで解説】
さっそくですが、カリギュラ効果を初めて聞いた人もいると思うので…カリギュラ効果についての基本を解説したいと思います。
では一緒に見ていきましょう。
カリギュラ効果とは?
まず初めに、カリギュラ効果を一言で表すと
【カリギュラ効果】…人は禁止・制限された行動を、逆に求めてしまう。
上記の心理が働きます。
ダメと言われると…やりたくなる。
心理的リアクタンスが元
カリギュラ効果は波及したものであり、心理学者ジャック・ブレーム氏が唱えた心理的リアクタンスが元となっています。
心理的リアクタンスは多くの実験・研究がされていて、人間はもともと『自分自身で選択し決定したい』、『自由を奪われたくない』という本能があるため、他者からの命令に反発するという心理現象を説いたものです。
禁止されるほど興味が湧いて、強く求めてしまうという感じもありますが、基本は自分の意思や選択・自由を制限される事へのストレス回避でもあります。
3歳の子供の実験でも効果が確認できているという事もあり、人間の本能的なモノである裏付けも取れてます。
語源は映画カリギュラ
心理的リアクタンスが元となっているのは分かりましたが、なぜカリギュラ効果と別の名称で呼ばれているのか?が疑問ですよね。
それは、アメリカボストンで上映された『カリギュラ』という映画が語源となっているからです。
【映画カリギュラ】はローマ皇帝カリグラをモデルにした映画で、残虐なシーンや性的なシーンが多く、過激すぎるという理由で一部地域で上映禁止になりました。
上映禁止になった事で、市民の心理的リアクタンスが発動し、『カリギュラ』に対する欲求や関心が爆発し、映画館に人が殺到した事が有名で、語源となっています。
対象物の魅力や価値も高まる
禁止された対象物の魅力や価値が高まる事もカリギュラ効果の凄い一面。
ダメと言われれば言われるほど興味が湧いて強く欲する状態になるのはもちろんの事、価値も比例して高まります。
念には念を押して言われるほど、気になってしまうんですね〜。
「求めているか?」が発動条件
とはいえ、カリギュラ効果が発動する条件として、相手が「求めている事なのか?」が重要です。
少しでも求めている・欲している状態であれば十分効果を発揮できます。
がしかし、逆を言うと『相手が全く求めていない物』を禁止・制限されたところで、何も発動しないという事。
残念ながら全く興味の無いものは、興味なし。
求めているモノとは?
という事で、求めているモノとは何なのかを知っておく必要がありますね。
そこで重宝するのが、万人が求めているモノ【欲求】です。
人間の欲求から導きだせば相手が少しでも求めているであろうモノのヒントとなります。
食欲、性欲、睡眠欲、承認欲、愛情欲、生存欲、障害回避欲、etc.
他にも人間には様々な欲求がありますね。
5感に関連付けると効果アップ
さらに、5感に関連付けて脳を刺激する事が効果的。
【視覚】【聴覚】【臭覚】【触覚】【味覚】ですね。
- 見てはダメ
- 聞いてはダメ
- 嗅いではダメ
- 触れてはダメ
- 食べたらダメ
一つだけでなく同時にいくつも絡める事も可能ですし効果も高まります。
ロマンチックな音楽やら、アロマの香りやら、景色やら、相手の印象に残るような初体験が効果的。
カリギュラ効果【基本編】
カリギュラ効果の全体像やら、ポイントを大体理解できた事と思います。
では実際に有名な例文を紹介。
まずは基本として、記憶に残すための簡単な例文です。
では一緒に見ていきましょう。
例1)このオモチャだけは触れちゃダメ【実験】
幼稚園児に沢山のおもちゃを用意し、その中から一つ「このオモチャだけは絶対に触れてはダメ」と先生が禁じます。
園児たちはオモチャに興味を持ちながらも、他のオモチャで遊んで気を紛らわせて、先生の言い伝えを守り我慢。
とはいえ、他のおもちゃで遊んでいる間も【禁止されたオモチャ】が気になってしょうがない心理状態。
そしてある程度の時間をおいてから、先生がオモチャに対する禁止を解きます。
その途端に園児達は禁じられていたオモチャに群がるという状態に。
更に面白いのが、数日後に「どのオモチャが欲しい?」と質問すると、園児達全員が禁じられていたオモチャを選ぶという結果に。
禁止されていた事で価値が高まったという事にも繋がりますね。
例2)この箱は開けちゃダメ【昔話】
続いて簡単な例ですが、童話の【浦島太郎】やギリシャ神話の【パンドラの箱】なども分かりやすい例です。
「この箱は絶対に開けてはダメです」
と言われても、気になって開けてしまう。
【鶴の恩返し】も分かりやすい例。
「この部屋は絶対に覗かないでくださいね」って言われたのに、覗いてしまい鶴を発見。
そりゃあ気になりますよね〜、どうしてあんなに綺麗な布が織れるのやら…と。
古くから使われるぐらい効果的という事ですね〜。
例3)絶対に言わないでね【悪魔の囁き】
これは誰もが一度は経験あるかと。
『絶対に言わないでね』という言葉。
悪魔の囁きですね。
「絶対に言わないでね」と言われたけど〜…、誰かに言いたい。
一人ぐらい言っても接点ないし大丈夫だろう…と。
とうとう我慢できずに「絶対に言わないでね」といって他の人に伝えてしまいます。
そして次の人も「絶対に言わないでね」と…。
エンドレスに広まってく現象ですね。笑
この負の連鎖は関心の無い人で止まりますが〜、時既に遅し。
例4)本気で痩せたい人以外は閲覧禁止【マーケティング】
カリギュラ効果はビジネス(マーケティング)でも多く取り入れられています。
・この先は会員限定の公開ページとなります
・本気で痩せたい人以外は購入できません
・結婚を本気で考えている方以外は入会お断り
上記のようなキャッチコピーを一度は見かけた事あるかと。
どれも制限がかかる事で、特別感や価値の高さを感じ取ってしまいますよね。
ホラー映画なんかでも沢山使われていますね。見てはダメだと…。
カリギュラ効果の恋愛での効果的な使い方【応用編】
きました応用編。
カリギュラ効果を恋愛で活かすための応用例を紹介したいと思います。
実際にそのまま使う事もできますし、アレンジする事も可能です。
ただ、ある程度の関係性が築けてからの内容もあるので、そこらへんは自分の状況と照らし合わせてみてください。
では、一緒に見ていきましょう。
相手に興味ないふり
まず初めに、相手の事がメッチャ気になっていて大好きだとしてもガッツイてはダメです。
ときには相手に興味ないふりをするのが恋愛には効果的。
なぜならカリギュラ効果の法則から言うと、あからさまにガッツイている人はいつでも手に入る安い男(女)と思われ、あなたの価値が下がるからです。
恋愛は焦らし焦らされの駆け引きと言われたりしますが、まさにこういった心理効果が働いているんですね。
例えば〜…、LINEや電話の返信を遅らせたりする事が簡単に導入できるテクニック。
連絡はマメにとって自分の存在は意識させるけど、好意は出しすぎない事がポイント。
私の事好きじゃないの?何考えてるの?って不思議な感じに持っていければ、徐々にあなたの魅力や価値が増して気になる存在になっていきます。
1度デートの誘いを断る
デートに誘われた際に、1度デートの誘いを断るというのも効果的。
相手がデートを欲している訳なんで、求めているという発動条件はクリアですね。
そこで求めているもの(デート)を断る事で、カリギュラ効果が発動です。
数日後、「予定を開ける事ができたからデート行けるようになったよ」と言えばOK。
自分のために時間を作ってくれたんだという好印象を与え、喜び倍増でデートに望めます。
さらに、一度禁じられていた感覚も残っているので、あなたの価値も高まるといった感じに。
断りっぱなしでも大丈夫ですが、結局その後のフォローが大切なので、無難に上記の流れが簡単でおすすめです。
スマホは絶対に見ないでね
まず「スマホは絶対に見ないでね」と伝えます。
その時ロックなどは外しておいて見れる状態にしておきましょう。
そしてスマホを放置していつでも相手が見れる状況を作ります。
自薦準備としては、相手が覗いたら喜ぶ仕掛けをスマホにしておけばOK。
・着信履歴や発信履歴、LINEのやり取り履歴が対象となる相手の名前がメイン。
・電話帳に登録している名前に特別な絵文字をつける(女性ならハートがベストかと)
・待受や開いているページに相手と関連した内容を。(思い出の写真とか)
もしスマホを覗いた場合、「こんなに私の事想ってくれていたんだ」と歓喜する流れに高確率でなります。
自分が気になる人のスマホがそうなってたら嬉しいし安心しますよね。
そして同時に罪悪感が生まれます。
ここも大きなポイントで、人を動かす強力な原動力の一つが【罪悪感】なんです。
人は罪悪感を感じると「相手に何かを返さなければ」という気持ちになってしまう生き物なので、特別視される事に繋がります。
しかも罪悪感から返ってくるモノというのは、自分にとって好都合なモノが殆どなので、関係自体良い方向に加速させやすいです。
そもそも、スマホを目の前に放置していけるだけでも今の時代は評価に値しそうですよね。
もしスマホを覗かない人だったら、それもそれで相手が誠実な人って事で結果オーライかと。
「浮気しないで」は禁句で浮気防止になる
続いて、浮気しないでという言葉を禁句にすることで浮気防止になる話です。
こちらは既に付き合ってたり、ある程度の関係以上の内容になりますね。
よく言ってしまいがちな「浮気しないで」という言葉は、カリギュラ効果の考え方としては相手を禁止・制限する言葉であり基本的には逆効果に作用します。
逆に浮気させようとしてるって思うと言葉って怖いですね。
そもそも浮気しない人は、そんな事言われなくてもしないですからね。
という事で、カリギュラ効果を応用して、浮気をさせないために有効なのは『他の事を禁止する』です。
禁止された内容に関心がいくので、浮気心に気を向かせない事に少しは働きかけるかと。
例を上げると〜「エロ動画見るの禁止」と伝えれば、隠れてエロ動画で性的処理をする的な。
まぁ…そんな単純に行くかは相手次第ですが。笑
カリギュラ効果の注意点
カリギュラ効果にも注意点があるので、補足として解説します。
一応、おさえておきたい。
禁止した理由は謎にしない事
カリギュラ効果を恋愛に活用する注意点として、なぜ禁止・制限をしたのかの答えを最終的には開示しなければなりません。
ただやみくもに禁止されただけだとモヤモヤや不満がストレスとなり、かえって不信感に繋がってしまいます。
なので禁止を破ってしまった際に、禁止していた意図や答えが分かるようにしておく事も忘れずに。
これにより、相手に【罪悪感】をもたせることにも繋がります。
禁止する内容によりますが〜、スマホを覗く例が分かりやすいかと。
ハードルを高くしすぎない事
あまりにハードルが高すぎる内容だと、逆にめんどくさくて興味を失う可能性もあります。
あくまで手の届く範囲内の内容に留めるようにしましょう。
禁止する文言も、ある程度の言い回しにしないと、ほんとにビビって行動してくれないなんて事もありますからね。
「見たら家放火するよ」って言われたら見れないって感じ。
さいごに
最後まで記事をお読み頂きありがとうございます。
カリギュラ効果の全容が理解できたかと思います。
少し意識するだけで簡単に取り入れられる方法も多いですよね〜。
自身と相手の状況と照らし合わせて、不審がられない程度に使ってみてくださいね。
ただし、自己責任で。笑
何度も他の記事でも言っていますが、人間は十人十色。
万人が当てはまる心理学なんてありませんし、時、場所、人、時代などなども相まって例外も当然あります。
あくまで自分がベースであって、心理学はスパイス程度に使うことをおすすめします。
使いすぎると自分でなくなって疲れますからね。
皆さんの恋愛がうまくいくよう応援しております。
他の記事は絶対に見ないでくださいね。ではまた〜。
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